はじめての手術

手術といっても自分が受けたわけではなくうちのむすめが手術を受けました。病名は上外斜視で右目の縦横の筋肉を切って調節するとのこと。手術としては簡単なほうらしいですが、自分なんかは聞くだけでもぞっとする内容です。

病院は「こども医療センター」というこども専門の病院です。子供専門ということもあり、非常にこどもにたいする心遣いがじょうずな病院で信頼のおける病院でした。病院内にはいたるところに遊び場やぬいぐるみなどがあり、手術室の手前までもアニメの絵が一面に書かれているような徹底ぶりです。

手術に関しては先生や看護師さんから事前にむすめにしっかりと説明されて「怖くないからね」と何度も納得いくまで説明されました。一番最初は不安で泣いてしまいましたが、その後は幼いながらも理解したようで、気丈に振舞うむすめに、「大丈夫。すぐに終わるからな!」なんて言っている手術未経験の自分がいて、自分だったらどんなに不安だろうと思うと、むすめ、というか人の強さに久々に感心しちゃいました。

2泊3日の入院でしたが、入院した棟は総合棟とのことで、小さな子から大きな子まで様々な病症の子が入院していました。ちょうどハロウィーンの日と重なり、院内ではハロウィーンパーティが行われ、お隣さんからドレスを貸してもらって仮装したり、ゲームをしたり、お菓子を食べたり、とても楽しい日を過ごせました。

その楽しそうな風景と裏腹に、壁には「病気に負けるな!」「病気なんか怖くない」「転んだっていいじゃないか。人間なんだもん」「だれかは自分を見てくれる」などと書かれたカードが張られていて、病気と向き合い病気と闘うことと以外にも、世間から隔離される、いわゆる一般的な生活からはずれてしまうことに対する、えもしれぬ不安を感じていることがリアルに伝わってきました。

今の世の中もそんなえもしれない不安が蔓延しているように感じるのはじぶんだけでしょうか?成功は必要ですが、失敗するのが普通であること、失敗することが大事であるということ、それに加え、人々の支援、受け入れる環境、それを推奨する思想、、、それらがあればもっと暮らしが楽しくなるはずなのに。最近まじめすぎやしませんかねぇ・・それも変なところで・・