蕃山

sibu_yossi2009-08-25

蕃山は仙台近郊にある「蕃山」「西風蕃山」「蛇台蕃山」の三つの峰からなる里山です。古い言い伝えなどもあり歴史のある山です。ふつうは大梅寺から登るのが普通ですがここではマイナーな白瀧不動尊側から登った記録です。

■登山口
白瀧不動尊は錦ヶ丘の1丁目と2丁目の間にある雨水用水路沿いに上っていくと小さな祠があります。登山口はそこから少し先にある橋とその先の下りの石階段が目印になります(表示は何もありません)

■白瀧不動
階段を下りていくとうっそうとした森の中に小さな滝が見えてきます。その小さな滝に不動尊が祭られています。左手の道なき川上を登っていくとかなり急な上りが延々とつづきます。ロープが付いているので雨の後でもなんとか登れますが大人でもかなりしんどいです。途中急斜面にブナや杉、赤松の巨木を多く見ることが出来るのでそれがせめてもの骨休めになります。環境の影響なのか立ち枯れしている木が目立ちました。20分ほど登ると「白瀧不動」の看板がある分岐点にたどりつきます。

■菅ヶ崎分岐
最初の分岐路を左に5分ほど進むと立ち枯れの巨木が目印の「菅ヶ崎山」と「白瀧不動」と書かれた分岐点にたどりつきます。基本は蕃山側から来る人向けの表示になっていますので表示の無い方の道を進みます。

■巨木の原生林
さらに進んでいくとブナや杉の巨木が目に付くようになってきて倒木などが多くなり原生林の風景になっていきます(蕃山のなかではここが一番のおすすめです)。巨木が生い茂る広場のようなところをさらに進むと「←蛇台蕃山」と書かれた看板があります。ここを過ぎるとめっきり巨木はみられなくなります。

■無線中継所
蛇台蕃山分岐点を右の方向に進みます。少し進むと無線中継所が木の隙間から見えてきます。ここでも菅ヶ崎山との分岐がありますが西風蕃山のほうに進みます。ここから先は栗生などの登山口に降りる分岐があるだけでひたすらまっすぐ進みます。途中異様な音のする送電線の下をくぐり(ここからの眺めもいいです)、結構なアップダウンを経て蕃山山頂の開山堂に到着します。登山口から大人の足で約1時間くらいかかりました。朝はこのあたりをジョギングする人もいるとか・・

■蕃山山頂
山頂からは人来田や長町(だと思う)のほうがよく見えました。開山堂の扉は開けることが出来て、中には木像が三体(雲居禅師・蕃二郎・蕃三郎)あります。雲居禅師は江戸時代に日本に数人しかいない国師になられたお偉いお坊さんだそうです。ちなみに蕃二・蕃三郎とは山に住む猟師のようなひとたちのことをそう総称したのだそうです。

■菅ヶ崎山
ちなみに、一つ目の菅ヶ崎山分岐を左に行くと10分ほどで菅ヶ崎山頂に着きます。ちょうど送電線のところになります。途中の道はなだらかな雑木道で快適です。山頂からの眺めはよくて蔵王連峰がよく見えます。その先を進むと茂庭にまでつながっています。


白瀧不動尊側は原生林ものこっていて仙台の近郊とは決して思えない雰囲気を味わえますので一度来てみることをお勧めします。