はじめに Part1

まずはじめにプロマネの背景について多少述べてみたい。

ソフトウェア開発においてのプロジェクトマネジメントは、長年の課題であり、技法は数多く考えられ実践されてきているが、他業種エンジニアリングと異なりなかなか効果を挙げられていないのが現状である。近年、ソフトウェアに関するプロジェクトマネジメントはCMMPMBOK に代表するようなFramework が数多く発表され、数多くの企業の研究・開発部門において重要視されている。だが、本来の効果を挙げているかは、はなはだ疑問である。
なぜなら、未だ市場製品のソフトバグが紙面を賑わし、風の噂に聞くエンジニアの声に喜びの声は無く、悲鳴ばかりである。企業の中には、PMBOK を採用している、もしくはPMI の資格認定PMP 保持者がどれほど在籍しているか、などの世間の評価を営業的側面として利用することが目的との内輪話もよく聞く話である。


vol.1

上記はまだ若かりしころの私のプロマネに対するイメージである。この後私はPMPを取得するに至るが、それは上記の反感の正当性を知りたかったからかもしれない。その結果現在もその考えは変わらない。

最近は公共案件や大企業案件などはPMPが受注要件となってきていると聞いているが、はたしてそれがどれだけの意味を持つのか。はなはだ疑問である。