デザインとインプリメンテーションの分離

前の項でも述べているが、デザインチームは、少数精鋭のチームで行うのが望ましい。だが、現実には次のような現実に、悩まされるころが多いのではなかろうか。
プロジェクトは、立ち上がると要員計画を練り、体制を確立していく。大体は、全工程を考慮して、体制を組むので、最大人数で要員を見込んで確保することが多いだろう。それと平行して、仕様調査作業を行い、仕様策定作業へと移行し、機能デザインが行われる。機能デザインは、時間を要する作業であるが、確定する前に、開発要員がそろっておかなければならない。そうしなければ、開発作業にスムーズに移行できないからである。そうすると、仕様が確定するまでは、開発要員の実作業は行えない状況が続き、メンバーからは、何をすればよいのか、リーダーに突き上げが来る。そこで、開発チームのリーダーは、仕様チームリーダーに、仕様が確定する前の開発の着手を提案する。だが、このような要請には応じてはならない。中途半端な機能デザインでの、見切り発車は禁物である。リーダーは、何が何でも、先に述べた仕様チームの一貫性を、死守するべきである。


vol.34

今の大規模開発では仕様チームが別に存在するケースが多いようですね。とはいえ、開発チームは目の前にあるものをやりたがりますが、開発に入る前に目に見えない部分の充分な準備をすることをお勧めします。一度走り出したチームはそう簡単には止まりません・・