計画変更のタイミング

前回のように、初期に立案した計画が、意味を成さなくなり、メンバーに対して、悪影響を与えるようになったならば、計画の見直しが必要である。その場合、計画を変更し、メンバーに提示するタイミングが重要である。

ある程度大きなチームの場合、計画の変更は、メンバーに対して大きなインパクトを与えることがある。メンバーの作業に影響を与えず、円滑に進められることを第一に考えるべきである。次に、その変更が、現在の作業を意味の無いものにしてしまう可能性があるかを検討する。もし、そうであれば、現在の作業は、即刻ストップさせるべきである。だがもうひとつ、考慮に入れたいのは、その現在の作業が、意味の無いものであることが分かっていても、メンバーが気持ちよく作業を出来ているのであれば、きりのよいところまで、その作業を続行し、成果物を残すべきである。これはメンバーのモチベーションとリズムを考慮してのことである。誰でも、自分の作業を、勝手に有無を言わさず中断されるのは、楽しくない。それが、自分の知らないところで事が決まったものなら、なおさらの事である。


vol.36

プロジェクトを支えているのは人であり、人はこころでうごいている生きものであることを真摯に受け止めるべきでしょう。メンバーが気持ちよく作業出来ることによって好循環が生まれます。無駄と思っていた作業が予想もしてなかった成果に結びつく可能性も否めません。
プロマネでは”予想外”をこころよく思わないふしもありますが、よりよい最終成果を出すためにはある程度の許容も必要でしょう。