空き時間が発生したら

「やることが無いのですが、どうしたらよいのでしょうか?」、若手のエンジニアからこのように質問される。あなたならどうこたえるだろうか?働き者だなと感心してしまう反面、自分なりに工夫する知恵をつけて欲しいと思うものである。そのような時には、静養して次に備えて欲しいと私は話すようにしている。このような質問は、実は管理者にとっては結構つらい質問ではないだろうか。何か作業を与えなければならないとゆう、えもしれぬ不可思議なプレッシャーがかかってくるのを感じる。


このようなプレッシャーは、幻想である。空き工数と指摘されるのではないか?見積もりが甘いと責められるのではないか?自分の管理能力を問われるのではないか?このような幻想に負けて、まだ進めてはならない先の作業に、手をつけてしまいそうになるものである。ここでまだ中途半端なまま、作業を進めると、全てが狂ってしまう。これこそ、管理能力を疑うものである。ものには順番がある。かならずプロジェクトには、山谷がある。暇なときには、山に備えて勉強するなり、静養するなりして備えるほうが、モチベーションもスキルもあがり結果的によいものである。


残業と一緒で、ここで多少の作業を行ったとしても、たいした成果は期待できない。管理者が感じているプレッシャーを、メンバーも感じている。管理者は、これらの幻想を取り去って、メンバーへ平穏な心を取り戻してあげるべきである。


vol.46

忙しいときにははやく暇になりたいと思いながらいざ暇になるとなんか落ち着かないものです。そんなときに限って意味のない作業をしながら次の日には猛殺の日々がはじまる。なんてことしょっちゅうですよね。体の静養も大事ですが脳みその静養はもっと大事です。だいいち考える仕事は時間がないと出来ません。充実感をもとめるあまり請負作業にならないように注意することです。