Frameworkの活用方法

プロジェクトを管理する上で、Framework の有効性は、十分に認識しているつもりである。現にFramework を用いて開発を行ってきている。Framework にも特質があり、各Framework に一長一短があるように最善なものは存在しない。その目的とするところに沿って選択し改善する必要がある。
問題は、Framework は本質ではなく、ただの道具でしかないとゆうことを認識することにある。例えば、伝統工芸の匠が、如何に優れた道具を携えても、使う側に良い心が備わっていなければ良いものは出来ない。また、素材をよく知ることも大事である。素材に愛着を持ち、素材の良さを認識し、素材が生かせるようにより良い環境を用意することにより、道具も生きてくるのである。まさに、素材と道具が両輪となり、よい結果が生まれてくる。管理者とは、それらがよりよくなるために、手助けするだけの存在である。
Framework は無くとも、やるべき目標と置かれた環境を考えれば、おのずとやらなければならないことは見えてくる。但し、それらは個人的な格差が生じるし、限られたリソースの中で行うにはあまりにリスクが高い。Framework とは、補完的なものであると考える。補完的なものであるので完全ではない。完全にするためには、Framework を現状のプロジェクトに合うようにカスタマイズし改善を加えて、そのプロジェクトに完全フィットするようにする必要がある。


vol.9

よくできた企業はたいがい独自の洗練されたツール群をもってるものです。PMBOKでも組織の知的資産を重要視しています。ナレッジ・マネジメントってやつですかね。でも、これが結構くせもので、ひとによって捉え方はいろいろですからね。優秀なひとが苦労して大成したものを使いこなせるひとはそうそういないのかも。それでだれでも使えるようにしようとまたFramework化してしまう。どうどうめぐりですね。


やっぱり蓄積しつつそれを使いこなせる人をどう育てるのかが大事だとおもいます。