アメとムチ(怒りが生むもの/その心情)

管理者は、よく「飴と鞭」を使うと言われている。管理者は、部下を侮辱すると、その部下は発奮してさらに働くと思っている。管理者は、ようするに「ケツを叩いている」わけである。これが、「鞭」になる。しかし、ケツを叩かれて、発奮するようなエンジニアは、この世に存在しないだろう。そのような行動は、管理者が勝手に創造した、管理者のイメージでしかない。


このような、管理者の行動は、かえって逆効果をもたらす。メンバーは、テンションが下がり、理解の無い管理者に対し幻滅してしまう。さらに悪いことに、このような管理者の怒りは、怒られたメンバーのさらに下のメンバーにも伝染し、チーム自体を病ませてしまう。そうなると、チームは機能を果たさなくなり、死んだチームとなる。


なぜ管理者は怒るのか?を考えると、それは、その管理者の能力が足らなかったと解釈できる。作業の見積もり、メンバーの作業能力、リスクや課題、これらを判断し間違っていた可能性がある。管理者は怒る前に、今何が起こっているのかを冷静に受け止め、最善の対処を行い、方向性をリカバリーしなくてはならない。それが管理者である。


vol.24

例えが正しいかわかりませんが、子供のたわいもない(本来ならほほえましい)ことに腹を立てているとき、よくこのことを感じます。一番あるのは、自分の体調が優れていないとき、ようするに寝不足・二日酔いなどなど。次にあるのが、自分がしたいことがあるとき。ようするに自己欲求が溜まってストレス状態のとき。それと、後始末が面倒くさいとき。それと何かに対して不安を感じたときなどがあります。


それも自分本位の見方であって、こどもには関係の無い話である。そうネガティブに考えないような状態にいつも維持できればよいのですが、人間そうも行きません。こんなとき、もっと太っ腹になる、あけわたすように自分を戒めています。メンバーを子供と対比するのは失礼かもしれませんが、プロジェクトも同様だと思います。そうそうに自覚して、私の場合は誰かに相談(雑談でも良い)してみることにしています。意外に簡単に解決法が見つかるかることが多いし、それ以前になんで悩んでいたのか・・ということがよくあります。