ビジョンは連判状

リーダーの絶対条件として、ビジョンの提供をあげたい。ビジョンとは、簡単に言えば、メンバーの置かれた立場や、進むべき方向性を、如何に明るく照らし、進むべきゴールを、指し示すことが出来るかである。リーダーは、個々の確固たるビジョンを持たなければならない。ビジョンが明確で、メンバーが賛同できるもであったとき、メンバーの挑戦意欲は沸き立ち、モチベーションも上がり、メンバーのベクトルが一致することにより推進力が倍増する。この意義はプロジェクト運営上、非常に大きい。


リーダーは、今のプロジェクトがチームに対し、どのように影響し、成すべき事、到達すべきゴール、獲得すべき事柄を考え、メンバーに対し、説明することにより、メンバーに受け入れられれば、そのビジョンはチーム内で共有され、チームの文化として根付いていく。これは、日本人ならなじみの深い忠臣蔵を例に例えると、大石蔵之助が吉良上野介を敵討ちすべく、同士の間で行ったであろう血判状のようなものである。ちょっと大袈裟ではあるが、ビジョンを共有したとゆうことは、血判状に血の署名をしたことと一緒で、その”志”に賛同したメンバーが、命も賭して、全身全霊を尽くし、時に助け合い、時に叱咤激励しながら、ともに進む接着剤の役割をするのではないでしょうか。


エンジニアは、皆働く意味を探している。ただの作業と思ってしまった時点で、一気にモチベーションは下がり、生産性は下がってしまうことになる。前にも述べたが、エンジニアにチャレンジングスピリットは必須である。それをプロジェクトから、チームに関係するものを抜き出し、メンバーに具現化することにより、メンバーは、ゴールを明確に認識し、突き進むことが出来る。ビジョンを共有できたときの威力は、想像以上にすさまじく、経験したものでないと、信じることは出来ない程である。


vol.27

ちょっと大げさな気がしますが、ビジョンの共有は大事なことです。はなから違う方向を向いていては、いくら議論を交わしても交わる点がありません。
命までかける必要は無いですが、このような環境をいかに作れるかがプロジェクトの成功、しいてはエンジニアの成長に大きく関与するのではないかと思います。