管理者の仕事は始まりと共に終わる

これまで、リーダーの行うべきことを、幾つか書いてきた。以下に、簡単にまとめてみたいと思う。
− メンバーが共感できるビジョンの提示
− 生きたチームの確立と明確な責任の分担
− 勇気ある見積もりと実現可能な戦略を含んだスケジュールの策定
− 創造的開発を可能とする環境の整備(開発サポート、テスト環境 etc)
− 各種リスクの抽出
− 品質向上のための諸策
これらの内容は、プロジェクトの初期にほぼ完了してしまう。だから、リーダーは、プロジェクト開始当初こそが勝負である。迅速に、かつ長い展望で、真意に計画を行うべきである。このとき、メンバーが如何に有意義に開発を行えるかを第一に念頭において、計画を練って欲しい。「計画なきプロジェクトはかならず失敗する」という言葉があったと思うが、この計画から全てが動き出すことの重要性を認識し、事に当たって欲しい。


プロジェクト稼動後のリーダーの役目は、主に変更管理と雑用である。プロジェクト稼動中のリーダーは、はっきり言って暇かもしれない。でも、それは計画通りにプロジェクトが遂行され、問題が出ていない証である。あとは、日々メンバーに声を掛け、現場の声を聞きながら、変化を見逃さないようにしていれば、あなたが信頼する優秀なメンバーが、成功に導いてくれることでしょう。リーダーは、次のことに目をむけ、更なる向上を目指すべきである。


vol.30

「大多数の人間が失敗するのは、失敗した計画に勝る新しい計画をたてるだけの粘り強さに欠けるからである」とはNapoleon Hill成功哲学)の言葉ですが、最初から成功はしません。なんども失敗して経験していく事が成功の秘訣であると思います。