過去の経験は経験でしかない

人は、年とともに経験が豊富になり、経験が糧になっていくものである。だが経験が豊富でも、新鮮な考えをいつでも持ち、いつまでも最前線で活躍される方と、新しいやり方についていけずに現場から離れていってしまう人がいる。違いは何なのであろうか。


違いは、経験の使い方なのではないかと考える。プロジェクトは時代とともに(日によっても)変わるものであり、一つといって同じ状態は無い。だから、過去の成功プロジェクトの経験や、失敗プロジェクトの経験をそのまま当てはめても有効に働かない。逆に成功体験が多いほど難しい部分があるのかもしれない。経験の中から、つねに変わらないものがなんなのかを考え、それを活用していく。それこそ経験者の強みである。使い方を間違うと、それは単に「やり方が古い」とゆうことになってしまう。


過去の経験はただの経験だと思うしかない。大事なのはその経験から芯だけをえぐり出してしっかり教訓とすることである。過去の成功プロジェクトがこうだったからとか、昔からそうやってきたなどとゆう惰性は捨てて、目の前にあるものに向き合い、これまでの教訓にしたがってプロジェクトに合うように適用していくことが大事である。


vol.50

経験はその人の「引き出し」だと思います。類似した事例に合った引き出しから過去の経験を引っ張り出して、使えそうな芯の部分だけを今風にアレンジして適用する。「今」をしっかり見ていないと出来ないことだと思いますが経験も賞味期限があるようですのでくれぐれも注意しましょう。